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2009.11.9更新

2009年度画像4学会合同研究会

「画像再現の将来−忠実を超える本物らしさを目指して−」

 

 画像の世界では古くからリアルなあるいは自然な画像を求めてきました。その指針は見えるままに“忠実”に表現することで、色再現や立体感などさまざまな技術が検討されてきました。コンピュータグラフィクスの世界でもリアリティを求めて物理現象をできるだけ“忠実”にシミュレーションする手法がよく使われます。しかし、“忠実”だからといって必ずしも評価が高いわけでもなく、また“忠実”が困難な場合も非常に多いように見受けられます。今回の4学会合同研究会では、“忠実だけがリアルではない”という視点から、それらしく見える“本物らしさ”をキーワードに、今後の画像再現の将来像を探ってみたいと思います。

日 時:2009年11月16日(月)13:00〜17:15

会 場:日本印刷会館 201-203会議室(〒104-0041東京都中央区新富1-16-8)

(地図http://www.jfpi.or.jp/kaikan/map.html)有楽町線新富町駅から徒歩約2分。

※上記地図の築地駅3番出口は4番出口の誤りです。ご注意ください。 

定員:120名

参加費:共催学会会員5,000円、学生 2,000円、会員外 7,000円

*参加費は当日会場でお支払いください。

申込方法:聴講者氏名、所属、連絡先(e-mail)、所属学会会員の有無を明記して、画像電子学会事務局

までE-mailまたはFAXでお申し込みください。

申込み・問合せ先:画像電子学会事務局 

〒105-0012 東京都港区芝大門1-10-1 全国たばこビル6階

TEL:(03) 5403-7571,FAX:(03) 5403-7572,e-mail:kikaku@iieej.org

主 催:画像電子学会(幹事学会),日本画像学会,(社)日本印刷学会,(社)日本写真学会

    (画像4学会合同研究会実行委員会)

 

 

プログラム:(事情によりプログラムまたは講師を変更する場合があります。)

 

13:00-13:10開会挨拶

 

13:10-13:55視覚と画像−「見たい物を」、「見たいように」見ている人の眼に迫る画像技術−

富士フイルム梶@ 大塚秀一

構造の類似性から、眼の機能がカメラの撮影機能に良くたとえられる。しかし観察環境に応じた調節機能(恒常性)、視覚経験(短時間の映像合成、記憶色等)を駆使し、人の眼は「見たい被写体」を「見たいように」見る高度な機能を有する。画像システムにはこれらを理解し画像再現することが求められる。

 

13:55-14:40美術品等のインクジェットプリント複製時の面質表現について−「視触」表現の可能性

セイコーエプソン梶@ 岩本康平,内堀法孝美術品の複製をインクジェットプリンターで制作する場合、視覚だけで触感を感じさせる表現方法があります。「視触」と名付けたこの表現は美術品のキャンパス地や絵の具の立体感や質感、時代を経た古さを人に感じさせる事も可能です。実際にアーカイブ(美術品の代用)として使われた作品を実際に持ち込んで、画像再現の将来の一つの成果としてご紹介いたします。         

14:40-15:25カメラ内画像処理による写真表現技法の再現技術−「アートフィルター」について−

オリンパスイメージング梶@寺田利之被写体を忠実に再現するだけが写真表現ではない。カメラが自動化を成し遂げた次に行き着いたひとつの答え。新しい演出表現、「アートフィルター」をご紹介します。

(休憩)

 

15:40-16:25計測データと分光反射モデルに基づいた物体の3DCG再現

−3次元デジタルアーカイブにおける色再現精度の向上−

長野大学 田中 法博

美術品等を画像再現した場合、ディスプレイ上の再現画像と実物を並べてみると、その色の違いが大きな問題となります。本講演では、実際に存在する物体に対して、視点や照明条件で刻一刻と変化する色や光沢も含めて精密に3D CG再現する手法をご紹介します。

 16:25-17:10トッパンVRにおける"本物らしさ"の追求 -リアルタイム3DCGによる文化財の表現 -凸版印刷梶@吉野弘一

本講演では、弊社のVR制作活動について紹介し、主に作品対象となる文化遺産が持つ再現すべき忠実さと我々が持つ限りあるリアルタイム3DCGの表現力との間に存在する"本物らしさ"の追求について最新作「ポンペイ〜黄金の腕輪の家」(予定)での制作事例をまじえながら解説いたします。

 

17:10-17:15終了挨拶