[e- 24]    
機器名    1号模写電信装置
                [日満間“はがき電報”用]
  
ユーザ   逓信省(現NTT)  用途   公衆模写電報業務用
製造会社  日本電気       開発会社 日本電気
使用開始期  1943(昭和18) 年ごろ  その他

概説  昭和14年、日本と満州(現中国東北部)を結ぶ無装荷回線が開通し、
   写真電報サービスが東京−奉天間で始められた。同18年12月 1日に東京
   −新京間で、1号模写電信装置を使用して模写電報サービスが開始され
   た。葉書大の用紙を使い、“はがき電報”の愛称を付けた。送信機は円
   筒走査で、複数の円筒を待機させ、次々と入れ替えて連続送信する構造
   になっている。受信機は平面連続受信方式で、記録方式は最終的に 2本
   の針を往復運動させ、放電破壊記録を使用した。しかし調整が困難で、
   安定性にも問題が多かった。このサービスは終戦まで行われた。

送信走査 円筒、連続交換方式  受信走査 2 本針の平面走査

光電変換 光電管        記録方式 放電破壊
                      
用紙寸法 はがき大       伝送方式 AM

走査速度      ?      同期方式 伝送同期引込方式

走査線密度           電送時間         
                               
大きさ

参考資料 勝見正雄:「写真及び模写電送」 (下巻) (1954=昭29) コロナ社
                         p380 〜382 (福田補足)

備考