2022年度 第50回 画像電子学会年次大会
(Media Computing Conference 2022) 開催にあたって

第50回 画像電子学会 年次大会

実行委員長 田中 清(信州大学)

内田 理(東海大学)


第50回画像電子学会年次大会(Media Computing Conference 2022)にご参加いただき、誠にありがとうございます。実行委員会を代表して心から感謝・歓迎申し上げます。本年次大会は、学会創設50周年を記念するイベントして、世界自然遺産の地、北海道知床にて開催いたします。コロナ禍の影響で直近2回の年次大会は完全オンライン開催でしたが、今回は現地開催をメインとしたハイブリッド形式で実施する運びとなりました。ここ数年、年次大会における発表件数が伸び悩んでおりましたが、今回は久しぶりの現地開催ということもあり、130件以上の発表が予定され、参加者数も190名を超える見込みです。
本年次大会では、大会テーマを「これまでの50年・これからの50年」と設定し、関連した三つの特別企画(招待講演・特別講演・パネルディスカッション)を実施いたします。招待講演は、明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科荒川薫教授にご依頼し、「機械学習によるヒューマンセントリック画像処理」というタイトルでご講演いただきます。昨今著しい発展を見せている深層学習による画像処理に関連した大変興味深いお話しを伺えるかと存じますので、是非ともご聴講ください。特別講演は、本学会元会長である東京工芸大学小野文孝名誉教授にご依頼し、「学会創設50年を振り返る -これまでの歩みと将来展望-」というタイトルで、画像関連技術・産業の50年の歩み、そして将来展望についてご講演いただきます。パネルディスカッションには、パネリストとしてNTT人間情報研究所木下真吾所長、お茶の水女子大学五十嵐悠紀准教授、またモデレータとして宇都宮大学長谷川まどか教授をお招きし、本学会会長の小林直樹(埼玉医科大学教授)とともに、今後の画像電子学会・画像電子技術発展の展望と、それに対応する本学会の目指す方向や果たすべき役割などをご議論いただきます。
本年次大会では、新しい取り組みとして、編集委員会と連携したJournal Trackという講演募集形態を設けました。これは、年次大会への発表申し込みと共に学会誌への投稿論文を併せて提出してもらう形態で、20件近い申し込みがありました。学会誌の査読を経て採録された論文は、2023年1月号(50周年記念年次大会ジャーナルトラック特集号)に掲載される予定です。この試みにより、多くの優れた研究成果が本学会の学会誌から発信されることを期待しています。
最後になりましたが、本年次大会の開催にあたり多大なるご協力とご支援をいただきました北海道斜里町およびゆめホール知床の関係者の皆様、公益財団法人知床財団の皆様、また特別協賛いただきました株式会社AB.do様に厚く御礼申し上げます。また、発表者、参加者の皆様、実行委員の皆様、事務局スタッフ各位に心より感謝申し上げます。