(昭和後期以降)

1975/昭和50
NTT 通研 AM―PM 伝送方式発表(29),(30)

1976/昭和51
ITU CCITTは、勧告T.0として、グループ1(G1:6分機)、グループ2(G1:3分機)、グループ3(G3:1分機)装置の分類を定義した(b93),(b94),(f52)

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 [r 7] ファクシミリ利用台数、利用分野の推移

CCITTはグループ2ファクシミリ(G2:アナログ帯域圧縮、3分機)として、グラフィックサイエンス社とNTTの提案した、AM―PM―VSB方式を勧告した。(f20),(31)

1977/昭和52
【米国、太陽系探査機ボイジャー打上げ】

1979/昭和54
日本はCCITT第XIV研究委員会を京都に招致した。この会議で、懸案であったG3ファクシミリの標準化が実質的に決着した[a33],(32)。
グループ3ファクシミリの標準化、ファクシミリ網の建設

1980/昭和55
CCITT総会はグループ3ファクシミリ(G3:ディジタル圧縮、1分機)として、NTTとKDD提案の、READ方式を修正したModified READ(MR)方式を、勧告T.4して採択した。日本としてREAD特許を無償で提供する旨を宣言した[a32].(f67),(33)
またNTTは中国と協力し漢字をテストチャートに導入する提案を行ってきたが、勧告T.16として制定された(f68)
NTTはファクシミリ専用網(F網)を構築し、低価格のA5判用のミニファックスサービスをはじめた(f15)(34)

1984/昭和59
CCITTはディジタル網用のG4ファクシミリとしてModified Modified READ(MMR)方式を勧告した(f21)
日本電信電話株式会社発足(b54)

1985/昭和60
送受信原稿サイズを小さくし、低価格をはかった装置が登場したが、普及はしなかった(35)

1988/昭和63
ITUはISDN用G4ファクシミリ、G3ファクシミリのエラー訂正方式(ECM)を勧告した(f21)

1989/昭和64
【昭和天皇ご逝去】
留守番電話機能内蔵等、家庭への普及。PPC機能等ど複合化、多様化が進展。IPファクシミリ、カラーファクシミリ等が市阪

1990/平成2
ITU-T勧告 V.17  トレリス符号化による14.4kbsモデム適用。
このころ米国の企業、個人発明家からG3機に対する特許催告事件頻発(36)

1993/平成5
キャノン バブルジェット インク記録ファクシミリ登場(37)
1994/平成6 ITU-T勧告 T.42 ファクシミリのための連続階調カラー表現方法。

1995/平成7
PHS サービス開始等で携帯ファクシミリ登場。
【阪神・淡路大震災】

1996/平成8
ITU-T 勧告V.34  28.8、33.6kbsモデム適用。
松下、リコ―などスーパーG3(V34モデム搭載) 発売、G3機の高性能化もありG4機は伸び悩みの傾向。

1997/平成9
ITU-T勧告 T.43 ファクシミリのための可逆符号化体系を用いたカラーおよび単色多値画像表現。

1998/平成10
ITU-T勧告 T.37 インターネット上の蓄積変換系ファクシミリデータ転送手順。
ITU-T勧告 T.38 IP 網上の実時間G3ファクシミリ通信手順。
松下、リコー等 インターネットファクシミリ発売。
キヤノン カラー写真電送できる家庭用ファクシミリCF-7CL発売。

1999/平成11
NTT ADSL(非対称ディジタル回線)サ―ビス開始。
HATS(高度情報通信システム相互接続推進会議)インターネットファクシミリ相互通信試験実施,確認。

2000/平成12
HATS カラーファクシミリ相互通信試験実施、確認。

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 [r 8] ファクシミリの生産金額と台数の推移