第11回のDMH研究会は,デジタルアーカイブとバーチャルリアリティをテーマに開催します.デジタルエクスペリエンス(DX),デジタルヒューマニティ(DH)など,デジタル技術を活用した社会変革を志向するキーワードが飛び交うなかにあって,デジタルアーカイブはデジタル社会の基礎をなすデータの記録・保存の実務を担う点で,また,バーチャルリアリティは人間をデジタル社会に接続する可視化技術を象徴する点で,いずれもデジタル社会における基盤技術といえます.
今回の研究会では,デジタルアーカイブの実務に取り組む方,あるべきデジタルアーカイブ像を模索する方,バーチャルリアリティの基礎技術を磨く形,博物館展示等の現場にバーチャルリアリティを導入したい方,など,作る側・利用する側の別を問わず,さまざまな段階・環境にある方々が一堂に会してざっくばらんに交流を図る場としたいと考えます.通常の学会研究会では発表しにくい話題を大いに歓迎いたします.「デジタルアーカイブとバーチャルリアリティ」を主テーマとしますが,これに関わらず広くデジタルミュージアムおよび人文学に関わる領域の研究発表についてもご発表いただけます.
今回は,総合研究大学院大学(総研大)文化科学研究科日本歴史研究専攻の前山和喜氏
(https://researchmap.jp/k-maeyama)による招待講演を行います(オンラインもしくは事前録画の可能性あり).前山氏は2019年に総研大に入学し,このほど学位審査論文「日本における黎明期の電子計算機の成立と受容―「計算実践の変容」と「計算センターの形成」―」を提出されました.この論文は,日本における黎明期のコンピュータの受容史」について論じたもので,コンピュータの発明・発展が(戦後の日本)社会をどう変えたか,という「コンピュータ史」の視点ではなく,社会の変化や要請に,コンピュータの登場がどう適合し,受け入れられて(受容されて)いったのか,という「コンピューティング史」の視点から見た1940~60年代の日本社会の動きについて,その意味するところを読み解く,というものです.コンピューティング史は近年欧米圏で確立しつつある研究分野ですが,日本を対象にしたコンピューティング史研究としては,前山氏の論文が本邦初の「まとまった成果」として評価できるものです.前山氏の活動は多岐にわたりますが,計算キ(=計算機+計算器)関連資料の保存活動に強い意欲をもっており,日立製作所・東北大学・気象庁等の資料の発掘に努めたほか,「東京農工大学情報工学科西村コンピュータコレクション」資料の整理・保全活動に取り組んでいます.
「デジタルアーカイブとバーチャルリアリティ」を主テーマに,デジタルミュージアムおよび人文学に関わる領域の研究発表を募集します。いわゆる研究成果発表でなくとも、事例紹介、研究紹介、調査報告、意見発表などでも構いません。また卒業研究、修士研究に関連した発表も歓迎です。多数の皆様のご発表、ご参加をお待ちしております。
なお、Zoomによるオンライン参加と会場参加を併用した開催形式となります。
-記-
第11回 デジタルミュージアム・人文学(DMH)研究会 講演募集
テーマ:デジタルアーカイブとバーチャルリアリティ
日 時:2026年3月4日(水) 13:00~17:00(予定)
※時間内に国立歴史民俗博物館の見学も予定しています。
場 所:国立歴史民俗博物館+Zoomによるオンライン開催
https://www.rekihaku.ac.jp
協 賛:画像関連学会連合会(FIS)
参加費:1,000円(PDF予稿集付)
講演形式:質疑応答を含めて30分程度の口頭発表ですが,発表件数により時間調整します。使用言語は原則として日本語とします。これ以外の発表形式(展示発表,ポスター発表,他言語での発表など)をご希望される場合は,事前にご相談ください。障害者への情報保障のために,事前に発表資料を電子媒体でご提供していただく場合もありますのでご協力お願いします。
予稿形式:原則として学会所定の研究会予稿形式にてご執筆ください。分量は6ページ程度を標準としますが、2ページ~12ページの範囲であれば任意の分量で構いません。
研究会原稿用テンプレートhttps://www.iieej.org/trans/kenkyukai/template/file-3_template_7R.doc
申込方法:2026年2月16日(月)(厳守)までに,以下の講演申込フォームよりお申し込みください。
講演申込フォーム:https://forms.gle/iRGaLniENNd6CGMD7
予稿〆切:2026年2月23日(月)(厳守)までに学会事務局(kikaku@iieej.org)へE-mailによりご提出ください。
予稿原稿の公開:発表内容・予稿原稿は、原則として後日研究会ウェブページにて公開されます。
情報保障:視覚、聴覚、その他の障害により、字幕、手話通訳、予稿テキスト事前配布などの情報保障を必要とされる方は事前にご相談ください。個別に対応します。
ご質問・ご相談等:学会事務局(kikaku@iieej.org)または鈴木卓治(suzuki@rekihaku.ac.jp)までお願いします。
以上
(2026/1/21掲載)