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画像電子学会

The Institute of Image Electronics Engineers of Japan

頭部姿勢の変動を考慮した可視光線非接触型の視線計測システムの開発

あらまし

視線計測機器は,眼球運動と脳の高次処理の関係の解明や人の行動分析,コンピュータの入力手法などで利用されており,現在においても,計測機器の高精度化と小型化が進んできている.本研究は,専用の視線計測機器を利用せずに,顔画像または動画像から視線方向を推定する手法を提案し,コンピュータの入力インタフェースとしての性能を十分に持つことを検証する.提案アルゴリズムはまず,顔画像に対して3次元顔モデルを当てはめ,頭部姿勢を求めた後,その頭部姿勢を考慮して目領域を抽出して歪みを除去する.次に虹彩の形状を円で当てはめ,その虹彩の中心座標と頭部姿勢をもとに,頭部の変動に対応して視線方向を計測する.検証実験では,11名の被験者に対して視線キャリブレーションを行った後,頭部姿勢を左右と上下に5°刻みの±20°方向に変化させて視線計測の精度を求めた.その結果,頭部姿勢の変化が5°以内では約2°,±5~±20°では約3.5°の視線計測精度を確保できることを確
認した.

著者

今 渕 貴 志† プリマ・オキ ディッキ・アルディアンシャー†(正会員) 伊 藤 久 祥† 亀 田 昌 志†(正会員)
†岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科

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